雨夜side

あいつは馬鹿だ。

そんな簡単に出れる訳がないだろ。


あいつの居場所なんかすぐに分かる。
GPSとか......コホン


「見つかったか?」

俺は三山に聞いた。
あいつはこういうの得意だからな。

「はい。すぐそこに居ます。ほんとに走っているのでしょうか。」



あいつ走るの遅いからな。

ほら、なんだっけ?100m...


「たしか100m21秒だっていってたと思います。」

そうだ。

あれで速いと思ってるからな。

充分遅いが。




さてと、迎えにいきますか。