そんなことを考えているうちに学校に着いた。
速く出たはずなのに考え事をしていたせいか遅刻ギリギリだった。
私が教室に入ると、いつも一緒にいる海慧(ミサト)、舞南(マナミ)、礼亜(レア)、優衣(ユイ)が声をかけてきた。
海慧「ねぇねぇ!!昨日のお笑いのテレビ見た!?」
私「見た見た!あれめっちゃ面白かった!!」
礼亜「あーあ。またあの2人のお笑い好きが始まったよ笑」
優衣「あの2人はお笑いのオタクと言ってもいいほどお笑いが好きだもんね~」
海慧たちと話しているのが一番楽しい。
それに、このクラスは皆優しくて、仲が良いから喧嘩も起きないし、いじめもない。
私はこのクラスが大好きだった。
このクラスだけが私の居場所だった。
その時、
「はよー」
眠そうな声が教室のドアから聞こえてきた。
こいつは、和喜(カズキ)。
まぁ、簡単に言うと、私の好きな人。
私と和喜は皆から両思いと噂されている。
でも、私からも和喜からも告白はしなかった。
それは、きっと勇気がないのもあると思うし、フラレるのが怖かったんだと思う。
和喜が入ってきて10秒後に担任のせがちゃん(瀬川先生)が入ってきた。
私やクラスの皆はガタガタと音を立てて自分の机に戻っていった。


