もう、怖くない 「許そうよ ね、虎太」 虎太は勝手にしろと言って教室を出て行った 私は派手な子に言った 「名前、聞いてもいい?」 「…菊川愛美[キクカワアミ]、一応言っとく 私、三年だからね」 菊川先輩は泣き止んでいて 他の子達ももう何か言う子はいなかった 「菊川先輩、文句はいつでも聞くので今日は帰りますね」