「うん、閻魔。私も閻魔を愛してる。これからもずっと」

私がそう言うと閻魔はフウッと笑って、パジャマのボタンに手をかけると、長い指でその一つを外した。

「あ、の、閻魔?朝御飯じゃ……」

焦る私に閻魔が甘く囁く。

「煽ったお前が悪い。これからは何でも望みを聞いてやるから……」

閻魔は一旦そこで言葉を切ると、黒に近い紫色の瞳を甘やかに光らせて続けた。

「だから今は……俺の言いなりになれ」

……閻魔ったら……。

胸がキュンとして、もう何も言えなくなって、私は閻魔に抱き着いたまま、ゆっくりと眼を閉じた。

ねぇ閻魔。

一緒に生きよう。

ずっとふたりで。

開け放たれたカーテンから射し込む輝きが、私達を柔らかく照らしていた。












       溺愛ENMA様
        ~end~