溺愛ENMA様

あ……。

確かに閻魔と約束した。

私はあの時の対決で、閻魔がこう言ったのを思い出した。


『お前を泣かせたチンケな悪魔を退治してやるぜ。褒美、期待してるぜ?』


やはりさっきの告白が悪ふざけなのだと分かり、私は少しホッとして笑った。

「勿論。お礼なら、」

閻魔が私の言葉を遮った。

「今すぐ」

「わ、分かった。閻魔の好きなものを言ってくれたらちゃんと用意」

「お前が欲しい。ルナ、俺が欲しいのはお前だ」

「閻……」