桜ちゃんが何かと私の事を気にかけてくれているのは分かっていた。
「桜ちゃん、私ね、もう全然平気だよ。皆が慰めてくれて、もう立ち直れたよ」
「……本当に?」
私はしっかりと頷いた。
ロイとの事は確かに辛かったけれど、再会してからの交際期間が短かったし、彼がロイではなくアスモデウスだったという事実が、日を追う毎に私の悲しみに決着をつけたのだ。
アスモデウスは悪魔。
だから、どうしようもなかったって。
そのアスモデウスも、閻魔が倒してもういない。
ロイは、ようやく取り戻した身体と記憶のバランスが狂ってしまっていたけれど、仁が夢の中に入り込み、何とか彼に見合う夢を作って記憶に変化させ、混乱を防いだようだった。
「桜ちゃん、私ね、もう全然平気だよ。皆が慰めてくれて、もう立ち直れたよ」
「……本当に?」
私はしっかりと頷いた。
ロイとの事は確かに辛かったけれど、再会してからの交際期間が短かったし、彼がロイではなくアスモデウスだったという事実が、日を追う毎に私の悲しみに決着をつけたのだ。
アスモデウスは悪魔。
だから、どうしようもなかったって。
そのアスモデウスも、閻魔が倒してもういない。
ロイは、ようやく取り戻した身体と記憶のバランスが狂ってしまっていたけれど、仁が夢の中に入り込み、何とか彼に見合う夢を作って記憶に変化させ、混乱を防いだようだった。


