不機嫌なキスしか知らない




「遊びならやめろ。紗和のこと傷付けたら許さない」




圭太の剣幕に少しも動じない紘は、


「何で?お前は紗和の何なの?」


なんて無表情のまま聞き返す。



「幼なじみだっつってんだろ」



「つーか傷付けてんのも泣かせてんのもお前だろ」




紘の言葉に、しん、と静かになる。

誰もいない廊下。3人だけの世界で、圭太がよくわからないという顔をして紘を睨む。