不機嫌なキスしか知らない




「っ、そんなこと、言わないでよ……」




勝手に私にキスしておいて。
勝手に私の心に入ってきて。

無責任に遊びだなんて、言わないで。




「遊び……?」




突然、私達の後ろから声が聞こえて。

私と紘は反射的に振り返る。




「圭太……!?」



そこにいたのは圭太。

いつも爽やかに、無邪気に笑うその顔には怒りが滲み出ている。