不機嫌なキスしか知らない




「ごめん圭太、私そろそろ行くね!」

「そっか、わかった。午後も頑張ろうな!」



「圭太もね!


……圭太なら絶対大丈夫だよ。だから自信持って頑張れ」



私の応援が、何の応援かわかったらしい圭太は、嬉しそうに笑った。



「ありがとう!」



手を振る圭太に背を向けて、階段を駆け上がる。



ねえ、紘。

初めてちゃんと、心から、圭太の恋に頑張れって言えたよ。