不機嫌なキスしか知らない




やっぱりお腹も痛くて辛かったので、遠慮なくベッドに潜り込む。

紘の前でベッドに寝るのは何だか少し恥ずかしいけれど、仕方ない。




「薬とかあんの?」

「さっき飲んだ」



鎮痛剤は飲んだんだけれど、まだあまり効いてこない。

そう伝えたら、そっか、とうなずいて紘がベッドの隅に座る。




「……で、どうしたんだよ」

「あ……お腹、痛くて」

「それはわかるけど。
でもそれだけじゃないだろ」

「え、」



わかりきったような顔で私を見つめる紘。
紘はなんだか、私の変化にすぐ気付いてくれる。


……圭太よりも、ずっと。