「でも言ったでしょ。
俺たちは絶対に会えるんだって」

「本当に会えちゃったね」

「そうだ。
改めて柏ユメのサイン会行こう」

「行きたい!
もう行きそびれちゃったんだからー」

「俺も今回は柏ユメファンだから、思い切り楽しもうな」

「うんっ!
そうだ!柏ユメの最新刊も買いに行かなくちゃ!」

「超面白いから絶対見た方が良い!
そして、写真も一緒に見ような」

「でも水樹くん、今と変わっていないよね。
わたしは3年前の写真だけど…」

「それでも良いんだよ。
あの時感じた楽しさが分かれば良いんだから」

「あの犬もまだいるかなー?」

「本屋に行く時あの道通って行こうか。
そうしてあの犬を見よう」

「うん!
やりたいこといっぱいあって、迷っちゃうなー」

「迷っても良いんだよ。
だって俺たち、ここにいるんだから」




Sunset
KoKоrо and Мizuki




『Sunset(サンセット)…夕焼けですか?』

『はい。
わたしと彼、夕焼けの時に出会ったので。
証にはぴったりな言葉かなって』

『とても良いと思いますよ。
では、刻印しますね』

『よろしくお願いします』




わたしたちの頭上にはあの時と同じよう、

綺麗な夕焼けが広がっていた。





【END】