────グニャリ 突然、世界が波打つ。 「ッ!!」 「お、おい水樹?」 世界が揺れると同時に、激しい頭痛に襲われる。 太田が支えてくれていなければ、きっと倒れているほど。 「だ、誰か救急車呼んでください! 水樹!水樹しっかりしろ、水樹!!」 「ッ…う……!」 ガクン、と膝が折れる。 太田の悲鳴にも似た「水樹!」という叫びを最後に、俺は意識を失った。