冷たいなら


あたしは弘也に持ってこられたものを着けながら反抗する。


「何されたって構わないよ!」


「何言ってんだよ。

自分を大切にしろよ」



怒られるのはわかる。

あたしを掴んでいる手に力が入ってしまうことも。


そんな手を振り払い、あたしも声を上げる。


「なによ!
一番助けに来てほしい時には来てくれなかったくせに!

あたしがどんな思いをしてたかも知らないでしょ?!