冷たいなら


あたしの全身に寒気が走った。


「ヤッ!!」

ベタベタと触られるあたしの身体。

ゾワリとする男たちの舌触り。


抵抗してもどうにもならないが、少しだけ声を出せる。


「沙里!!!」

と、突然教室の戸が開いて、弘也の声が響いた。


私は途端に安堵する。


「ちょっとはぇーんじゃねぇか?」

2人の手が離れる。