冷たいなら


平和に過ごしていたある日のこと。


口が悪い女達が、誰かの悪口を言っている。


いつものことだ、気にすることはない。



「ねーえー、弘也!


今夜あたしと過ごさない?」


机で寝ようとしていた俺に、魔の声が降りかかる。


何で好きでもねぇ女と夜一緒にいなきゃならないんだ。


「俺は彼女以外の女とは遊ばないんだ。

もう誘わないでくれ」