冷たいなら


抱き締め返すあたしに、力が加えられる。


愛が伝わるって、めちゃくちゃ嬉しいことだ。


「もちろん。約束する」


小指を交える代わりに、キスをされる。


あたしはそれに応える。


「今までの埋め合わせに、このまま上がっていいか?


どうせ親はいないだろ?」


「う、うん。

いいよ」