バカは私の取り柄ですっ!!

それでゆったんだ。


「そんなことないよ。」


って。

はっきりゆったつもりだったけど、ゆえてなかった。

遼には、聞こえてた、と思う。

でも、なぜか、


「俺の目を見ていえ。」


って言われた。

その時にはもう、うちは泣いちゃってて、顔あげるのが嫌だった。

泣き顔なんて見られたくなかった。

でも、ちゃんと謝らないといけない。

だから、ゆっくりだけど、顔をあげた。

たぶん、涙でぐしゃぐしゃだったと思う。