「聞いてー!Melloちゃんね、この数日間
メイクやボディケア、スキンケアを
集中的にしたんだってーーっ!!」


「んなっ!?ちょっと笑大君!
何でそのことを知っ……」


「メイクさんに聞いちゃった♪」


「メイクさん秘密にしてって
約束破るんじゃないわよぉぉぉっ!!」


「みんな!どうしてMelloちゃん
自分磨きを必死にしたと思うーー?」


「ちょ、それ以上は止め……」


「プロとして立つ以上、自信持って
堂々としていたいからなんだってーー!」


「だから何で喋るんだね君は!!」



スパーーンッ!!



「あっ」


「「…………」」



ぽかーーん。



(やっば……ステージ上であること忘れて
笑大君の頭叩いちゃったよ!)



どうしようどうしようどうしよう!


私がこんなことしていいわけがない!!



「ぷっ……あははははっ!」


「は?」


「「あははははははははっ!!」」


「へ?なにごと!?」



何で笑大君もみんなも笑ってるの!?


嘲笑う……とは違うな


すっごく楽しそうに笑ってる



「Melloちゃん、慌てたり驚いたり
怒ったり頭叩いたり忙しいねぇ!」


「誰のせいだと思ってんのよ!?
このギター王子めっ!!」


「ギター王子っ!?それ良いね!
俺、王子様になりたい!」


「は?いや、あの喜ばせるつもりで
言ったわけじゃ……」


「じゃあMelloちゃんはピアノ姫ね!」


「はぁっ!?ピアノ姫!?」


「みんなーーっ!ギター王子と
ピアノ姫を応援してねーーっ!!
ユニット名は月と太陽だからねーーっ!!」


「きゃーーっ!!」


「笑大くーーんっ!!」


「ギター王子ーーっ!!」


「Melloちゃーーんっ!!」


「ピアノ姫こっち向いてーーっ!!」