右目だけをゆっくり、ゆっくりと開けて

中を恐る恐る、確認をした。


「あっ…誰も居ない…」


教室の中は、シーンと静まり返っていて人の姿もなかった。


なぜか僕は、ホッとした気持ちになり、その場にヘナヘナと座り込んだ。


こんな事で、ハラハラドキドキしている僕って…


数秒後、足に力を入れて僕は立ち上がると鞄を置いていた教壇付近まで近づいていく。