「っ、…わ……うわあぁ………!?」
唐突、あまりにもまぬけな月城の声に反応すれば、全開にされた窓の外から、思わず目を伏せる程の突風と冷気が舞い込んできた。
「バカ……っ、お前な……」
「……ごめんなさいっ!こんな風が、強いなんて思わなくて……っ、」
「なに、開けてんだよ……」
「顔が熱かったから……っ、だけど、椎名くん私……」
……と、自分で開けておいて自分で困ってるクセに。
月城は気にも留めずにいつになく真剣な眼差しを向けた。
「……手が、届いたらいいのにって思ったからーーー」
どこまでも、澄んだ声が鼓膜を揺るがした。



