ーーー“だから……私、前より誰かと話すこと、嬉しいって思ってる。自分を変えたいって、前より……”
だけど、月城という変な女はなぜだか知らないが、平気なふりをして今日もここにいる。
……今日も、諦めようとはしない。
そんな月城と時間を共有することが増えたせいなのか、長い間蓋をし続けてきた過去がほんの一瞬顔を出した。
憂鬱を誤魔化すように、窓辺へ逃げた月城へ視線を投げれば。
全くこっちへと気づく気配もなく、ただ窓の向こう側にある場所を見つめている。
ーーーその横顔が、今にも泣きそうだった。
最初にここで月城を見つけた時も、本当はこの部屋の向こう側に見える場所を見つめてたんだろう。
お前のその横顔で、嫌でもわかってしまうから。



