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そう叫べば、頬を真っ赤に染め上げた月城は、オレの掌(てのひら)から逃げるように窓辺へと身体を離していった。
月城が、こっちを向かずに逃げようとするなら、捕まえるのみと思って取った行動だったが。
驚かされたのはまたしても、オレの方……。
いつも聞き取るのがやっとかと思う程小さい声で、それでいて微塵も自信なさげに話して。
人の反応とか、顔色とか、散々伺って。
変な名簿とか作って、大事そうに抱えてて、友達作りたいとか言って、それでも不気味だと毎日毎日言われ続けて。
挙げ句……幽霊だの霊媒師呼んで来いだの。
普通、そこまで言われたら、嫌になるだろう。
もう諦めるとかしたくならないのか、月城は。



