【完】クールな君に告白します




12月の冷たい風が私の心の中を吹き抜けた。


私、月城 公花(つきしろ きみか)。


肩まである黒い髪は、癖が強いせいかごわついて、「七不思議の花子さんの髪が少し伸びたみたい……」と言われ。


目元を隠すような分厚い前髪も、イメチェンとやらをしてみたいけれど、今更どうしたらよいのか自分じゃわからず。


いつも周りの視線や顔色ばかり気にしているせいか、「目付きが悪くて、より亡霊みたい……」と、言われがちなこの目元。


当然……。

そんな私に声をかけてくれる女の子はおらず、高校入学してから高二の今までほとんど一人だった。