「一人で笑ってんじゃねぇよ……」 「……あっ、つい。ごめんなさいっ、」 不気味……と、言われる笑顔がいつも強張っていたけど、椎名くんの前ではこんな風に自然と頬が緩んでしまうんだ。 「……それより。お前、ここに来るところ誰にも見つかってないだろうな?」 と、不意に窓辺に背中を預ける椎名くんが目を細めた。 向かい合う形で本棚の前に立つ私は、椎名くんを見上げて口を開く。 「もちろん……」 毎回のようにここに来る時は、周りに人がいないことを十分に確認しているし、それに……。