【完】クールな君に告白します




「父って……やっぱり、あの話ほんとだったんだよぉ……!!不気味ちゃんのお父さんは、黒魔術の継承者って……」



わ、私の父は普通のサラリーマンです………。



「もう行こうよ……っ、ほら、あの言い伝え忘れたの……?不気味ちゃんと同じ空間に、三分以上滞在すると………」



ゴクリ、と唾を飲み込んで、三人の女の子達は沈黙して私を見つめている。


だから、ニコリ………と、何度も練習した笑顔を作った瞬間。



「……!!ヒィイイッーーーごめんなさぁああい!!!」



光の速さで女の子達三人は消えてしまった。



「ハァっ……なんで、いつもこうなっちゃうんだろう……」