【完】クールな君に告白します




まだ、ぼやけたままの視界。


今日一番のどよめきが起きる中、瞬きを繰り返す私の視線の先。



「……っ、」



ふわり、と。

キャラメル色の髪が揺れる。


滲んだ視界がクリアになって、その、ブラウンの瞳が私を見つめていた。



「やっと見つけた……」



たった一言。


その言葉に私は呼吸すら忘れてしまった。


ステージの前に立つ私へ、椎名くんがそう言うから、胸が高鳴りを増していく。


 
どうして、椎名くんがここに……?


会いたくて、会いたくて。

どうしようもなくて………。


だから、目の前に椎名くんがいることが信じられずに何度も瞬きを繰り返した。



「お前の声は、いつもオレにはちゃんと聞こえてる」



真っ直ぐに。

椎名くんの声は、私へと、届いた。