【完】クールな君に告白します




心からの謝罪。

紅葉の小さな手は強く握られて震えていた。



「謝るのは、オレの方………」


「か、楓は……謝ることなんかない……わたしが、自分を守りたかったから。絵を描くことが怖くなって……っ、それで……」


「知ってた」


「えっ、」


「知ってたんだ……紅葉が本当は悩んでて、絵を描きたくないってこと。それでもオレは、いつか紅葉まで酷い目に遇ったらって、そんなことばかり気にして……何もしてあげれなかった……」



怖かったんだ。

紅葉まで傷つけたらと考えれば考える程。

堪らなく苦しくて。