まさか、絵を描けるようになったのか?
驚きと同時に傷を負った時の君のことが頭を過って堪らなく苦しくなった。
君が、再び筆をとり。
真っ白なキャンバスに絵を描くことが出来る日が来ることを、ずっと、願い続けてきた。
それでも、オレは行くべきではない。
ーーー“今でもこの男は足枷でしかないじゃないか”
これ以上、オレが関わっていいはずがない。
ようやく君の未来が見えてきたのならなおさら。
何度も繰り返し言い聞かせてはオレの中に残る君の残像を消し去ろうと葛藤してきて、それがオレに出来る唯一の償いだったと思っていた。
………だが。
ーーー“だから、もう一度……。届かないって諦めないで言葉にして伝えてほしい……”



