【完】クールな君に告白します




 * * *


「最終候補者の方は30分後に体育館のステージ裏に集まって下さい!」



わけのわからないイベントに不本意にも参加しなくてはならないのは、これで二回目だ。


段取りの確認とその説明やら開票の流れを聞いて、一先ず解散することになったオレは職員室の隣の部屋から出た。



「見たぁ?すごい綺麗だったよね?」


「うん!あんな絵が描ける人が、ウチの学校にいたなんて、知らなかった!」



階段に差し掛かろうとした時。

廊下の前ですれ違った女の感動的な声に、思わず踵を返した足が止まる。


この廊下の一番奥には美術室があることを知っていたが、授業以外で近づいたことはただの一度もない。


ーーー“今日……美術室の前に行ってみてほしいの”


同時に月城の真剣さを含んだ声が蘇る。