【完】クールな君に告白します




「国崎くんは………入る?」


「いや、オレはやめとく」


「………そ、そっか」



お祭り騒ぎの廊下に取り残された私と国崎くん。

どちらともなく、逸らされた視線。



「アイツ……」

  
「えっ?」


「あのバカ王子……どこに行ったか、知らねぇ?」


「椎名くんが………?」


    
先程まで一緒にいたというか、椎名くんは人気者だからと呼び込みのためにお化け屋敷の入り口に立っていたのは、女の子達がはしゃいでいたから知っている。



「探してたんだ。アイツに、どうしても来てほしい場所があって」


「っ、………もしかして、美術室?」



飛びつくように私を見て驚いた国崎くんのオレンジ色の髪が、微かに揺れて、その目元は隠れてしまう。