「………つ、次で一旦休憩だから!」



事前準備のために伝達役の子が私に名前を伝えてはノートにペンを走らせて、これはもう何度も交わされたやり取り。



「ありがとう……」


「っ、」



お礼を口にしてみても、クラスメイトにすら怖がられてしまう。


もしかしたら、この創立記念祭を通してみんなと少しでも打ち解けられたら……と、淡い期待を寄せていたけど。


そんな都合よくいくはずもなく休憩の時間が与えられた。



「ーーーー大盛況だって!すごいよ、公花。強制退出した人もたくさんいたみたいだしね?」


「……よ、喜んでいいところなのかな」



荷物置きや休憩場所として用意された隣の空き教室の椅子に座る私は、舞ちゃんの満足そうな顔を見て苦笑い。