私は、どうしてもこの図書室に来たい特別な理由がある……。


ーーーパタパタッ!


不意に聞こえる足音に窓の外へ目を向けると。



「……ゲッ!ねぇ、あそこにいるの、ぶ、“不気味ちゃん”じゃないっ……!?」



と、昇降口へ向かう女の子達三人が、一階の図書室の前の道へ現れた。



「えぇっ……って、うわぁっ!!!ほんとだ……今日も当たり前に一人だし……」



グサッ……。

当たり前に一人……って、聞こえてますよ……。



「とっ、図書室の女霊……不気味ィ………!!!」