【完】クールな君に告白します




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バスケが好きな隼人と絵が好きな紅葉。

幼稚園に通う頃からいつも一緒にいて、それは小学校に上がれば、一緒にいることが当たり前に変わった。


隼人とは親同士が学生時代からの付き合いということもあり、家族ぐるみで出掛けることも多く。


紅葉は毎日オレと隼人の遊び場である公園の隅で絵を描いていて、その才能は、大人も目を見張る程だったと思う。



「すごいわね!紅葉ちゃん。まだ7歳なのに、風景画が入選したんですって」


「将来は、画家さんになるのかしらね?」



紅葉は近所でもちょっとした有名人だった。


風景画が入選して以来。

紅葉の絵が入選することは当然だ……と、得意気に鼻を高くして近所を歩く紅葉の親父を、オレと隼人は正直嫌いだった。


初めて金賞を手にした紅葉の絵が市民センターに飾られていると聞いたオレ達は、その絵を見に行ったこともある。