「陽菜だって、本当は自信なんかないの……、」
「うん……」
「ひ……陽菜のことを、好きになってくれる男の子はたくさんいた。でも……陽菜は、初めて誰かを好きになったのは、椎名くんだった……」
ーーー“ 陽菜は椎名くんじゃなきゃ……ダメなんだからっ”
初めての恋はきっと特別なのかもしれない。
「でも、自信がなくて……椎名くんに、自信を持って告白出来る何かが欲しかった……」
「うん……」
「一番のお姫様になれば、きっと告白出来るって思ってたの。でも、全然自信が持てなくて……だから……っ、今回はせめて……」
春風さんの瞳から堪えきれずに涙が溢れた。
「せめて、一番の王子様の隣に並びたいって……」
どんな理由でも……。
諦めたくない気持ちは、みんな、一緒なんだ。



