【完】クールな君に告白します




「渡してもらいたくて……」


「……なんでオレが。つぅか、いつ会ったんだよ、紅葉と」



私は質問に対して最初に会ったあとに図書室でもう一度遭遇したことを素直に話した。



「でも、よくわかったね……国崎くん。この画集が、三条さんの忘れ物って……」


「わかるよ。アイツはガキの頃から難しい絵ばっか描いてんだ。そういう画集にある、わけわかんねぇ絵……」



だからすぐに紅葉が浮かんだ……って、国崎くんは俯き加減で言った。


そんな昔から絵を描いているんだ。


そういえば、創立記念祭に向けて絵を描かなきゃって言っていた気がする……。



「これを届けようとしたんだけど、三条さんが、教室にいなくて……」


「紅葉なら、一階にある美術室に行けばいる。中学の時も絵ばっかり描いてた。高校に入ってからも……アイツは、いつも美術室にいるから……」