「当日は体育館の壇上でスピーチを行うから、しっかり発声練習をしておくんだぞ!」
「そんな……」
私がそんなことをしたら女の子全員を敵に回すことになる。
そもそも、みんなが大注目のイベントで、ステージに立つなんて絶対にできっこない。
……とは思ったけれど。
やっと決まったか!と、安堵する先生に紙を突き返す真似は出来ずに職員室をあとにした。
ハァ……。
私がスピーチなんてしなくても、きっとクール王子と日に日に人気を増していく椎名くんは今回も圧倒的人気でナンバーワンだろう。
溺愛同盟の数も以前にも増して新しい看板が設立されているって噂だし……。
どうしよう……。
正木さんに相談してみてもいいかな?
「す、すみません………っ、」
え……?
肩を落として歩いていると、突然、背後から声をかけられた。



