「練習………?」 ぐるぐる、と頭の中心に浮かぶ言葉。 口に出してみてもすぐに理解が出来ない私は首を傾げるしかない。 「……だから、早い話ーーーー」 言いかけて、椎名くんは小さく舌打ちをすると、気だるげに窓の縁に肘を乗せ、ツンとした表情で私を見下ろした。 「オレと、恋愛してみる?」 ーーー夢か、現実か。 判断のつけがたい台詞を、椎名くんは笑みを見せることもなくさらりと告げるから、私は再び固まったのだ。 “ 恋愛 ”………。 「……おい、月城。聞いてんのか?」