震える指先。 胸の前で黒いノートを抱え込んで言い終えれば、椎名くんとの間に沈黙が舞い降りる。 「告白でも、したいのか?」 告白ーーー。 「こ、告白なんて……!そんな……まさか。それに、まず私はちゃんとした恋愛なんてものは、当然したことがな……」 近づく気配にハッとして、見上げれば、椎名くんが近距離にいて……今にも心臓が飛び出てしまいそうになる。 「……っ、」 思わず、息を呑んだ次の瞬間ーーー。 「オレが、練習相手になってやろうか?」 椎名くんは、息を吐くように囁いた。