【完】クールな君に告白します




 * * *


友達を作ることはこんなにも難しいことだったかな。

子供の頃は、気づいたらおしゃべりをする子がいてくれて、無邪気に話し合えていた気がする。


成長する度に、自分は周りにどう映ってるのかを気にしたり、言葉に迷う時もたくさんあって……。


改めて、友達がいることは決して当たり前なことではないんだと思った。



ノートを拾い上げた私は薄気味悪い程静まり返った廊下を歩き、その足で図書室へと向かう。


告白が終わった今。

“練習”をすることはもうないだろうけど。


もし、扉を開けて椎名くんがいてくれたら、やっぱり顔を見てお礼を伝えたい。



……けど、もしいなかったら。

扉を開ける手は躊躇って、恐る恐る細く開けた隙間から、中を覗いた。