「私……今頃何を言っても遅いですが……どうしても、伝えたくて」
「……、」
「きっと、聞きたくないかもしれません……でも、それでも、本当にご……、」
「……それ、告白?」
「え……?」
水道を閉める音で目が覚めた私は、声を失う。
梶先輩の声じゃない………。
じゃあ、じゃあ誰が……この、背番号7を。
もしかして、あの東雲中のーーー、
「………告白って、相手の顔見て言うもんじゃないのか?後ろ姿に向かって告白するとか、随分と卑怯だろ」
正論を述べる彼の正体に気づいた私は、決して顔を見ないように、ただただ足元を見つめることしか出来ず。
振り返る気配に俯いたまま、息を呑んだ。
「大事な相手なら間違えるなよ」
卑怯な私に降り下ろされた真っ直ぐな言葉に。
ーーー私は、自分の浅はかさを知った。



