「………ふぅん。好きなわけじゃないんだ?だったら、梶先輩にそう言ってきなよ?好きなんかじゃないって。公花の口から」
「……えっ、」
「そうだよ公花!今日の試合も応援なんかしませんって言いなよ。話もしたくないんだって。じゃなきゃ、ウチら信用出来ないもんね?」
「待って……っ、そんな……こと梶先輩に言えな……」
「ハァ?……あぁ、やっぱりね。ウチらに嘘ついてるんだね公花」
「うっわ、マジ最低。てか、よく平気で友達に嘘つけるよね……?」
頭の中心が一気に冷たくなっていく。
同時に、あの日、輪の中からはみ出した日に言われた言葉が蘇った。
ーーー“アンタの言葉は誰かを傷つけてるって、わからないの?”
一瞬で、自分が暗い穴の底に転がり落ちていく姿が、はっきりと浮かんだ。



