「ねぇ、そうなの公花?梶先輩が好きなの?違うよね?わたし達、仲良しだし。そんなこと言わないよねっ?」
作り物の笑顔で捲し立てる未来ちゃんに、ぐらぐらと足元が歪んだ。
追い詰めるように迫り来るみんなが、私の答えを待っているとわかれば恐怖しか見えなかった。
一寸先は、闇。
逃げたい、怖い、嫌われ者になりたくない。
……だけど、梶先輩がくれた宝物のような言葉は今でも私を支えてくれて。
「……好きなわけじゃないよ。ただ、話を聞いてもらったりした、だけでっ、」
「本当に?告白でもしようとしたんでしょ?」
「違う!嘘じゃない……っ、告白なんてしないよ!私、梶先輩に大切なことを教えてもらった……だから、梶先輩が頑張るって決めた試合を、応援したくて………!」
もう、自分の気持ちに嘘をつきたくない。



