「言ってくれればよかったのに。公花も、梶先輩が好きだって……ね?」
……と。
未来ちゃんの囁きに鼓動が大きく跳び上がった。
「いつも、練習終わったあとコソコソ梶先輩と会ってたんでしょ?わたし達、知ってるんだからねっ!」
「未来ちゃんが梶先輩のことを好きなの知ってて会いに行くなんて、超最低!アンタ、優越感に浸ってたつもり……?」
たちまち背筋が凍りつき目の前が真っ暗になる。
まさか、見られていたなんて……。
まるで悪事を暴くように言い放つみんなの顔は酷く冷たいものだった。
「卑怯だよ……っ。未来ちゃんを、応援してるふりまでするなんて……!」
「えっ、カスミちゃ……」
「わ、わたし達は友達だから未来ちゃんを応援してるの!アンタのは、裏切り行為だからね……」
……ああ、そっか。
そうだよね、カスミちゃんの選択は正しい。
やっぱり、輪の中からはみ出したりしちゃいけなかったんだ。



