【完】クールな君に告白します




ーーー練習試合の当日。


その日は日曜日で、私は体育館の外のスペースでウォーミングアップを行っている梶先輩の姿を見つけた。


東雲中はもうすぐ到着する頃かな……。


背番号7番を背負った勝負の相手が。


そして、梶先輩の背中を見た時、私は梶先輩の決意に濡れた眼差しを思い出して胸が熱くなった。



そっか……梶先輩も、同じ背番号だったんだ。


私は、梶先輩のこともバスケのこともほとんど知らなくて。


だけど、梶先輩はどれだけの決意を胸に、逃げずに今日を迎えたのかな。


ーーー自分と向き合うということ。


そんな道標のような言葉をくれた梶先輩に、私はどうしてもありがとうを伝えたい。


けど今は、ただただ試合を頑張ってほしい。


そう声をかけに向かおうとした時、「きーみか!」と、呼ばれた私はそっと後ろを振り返る。



そこには、能面のような笑みを貼りつけた未来ちゃんと、その後ろには仲良しグループのみんな……。


さらに、私を睨むカスミちゃんの姿があった。