「本当はわかってるんじゃないのか?月城が、毎日必死になって自分を誤魔化してること。それが、何のためにしてるかってこと……」
「っ、」
「自分には嘘ついたらだめだよ。自分にだけは、嘘をつけないものだから……」
「っ、……私、怖くて。ただ、怖くて……ひ、独りぼっちになるのが、嫌で……」
周りを傷つけたくない……そんな気持ちよりも、私はみんなに嫌われて、また自分が独りぼっちになる現実が怖かった。
そのためだけに、自分にもみんなにも嘘をついて。
結局……私は、自分を守りたいだけだった。
「それは怖いよな。独りぼっちになりたくないよ。みんなそうだ。でも月城は、今の自分が嫌だってわかってるだろう?だから、自分と向き合うんだよ。本当の自分を隠したら、だめなんだよ……」
ぽんっ、と私の頭を撫でる梶先輩の言葉が、いつまでも胸の中で響いていた。



