それから時々……誰もいなくなった体育館の脇で、私は梶先輩と話す機会が増えていった。
安心出来る自分の居場所を見つけたようで素直に嬉しくて、優しい梶先輩と過ごせる大切な場所だった。
「……私、いつも誰かを気分悪くさせたり、傷つけるような言葉ばかり言ってしまうんです。今こうして仲良しグループのみんなといるためには、気持ちもみんなと同じでいなきゃって。そんな自分が堪らなく嫌で………」
「女子の場合、友達関係って難しいんだな」
「……はい、」
「でも……そうやって、本当は言いたくないことを言ったりするのって、本当に周りを傷つけたくないからやってることなの?」
「えっ、」
温かくて穏やかな梶先輩の声音とは裏腹に、問い掛けられた言葉は真っ直ぐに私の心に突き刺さった。



