【完】クールな君に告白します




ーーーその頃からだったと思う。


私が仲良しグループで過ごす日々を苦痛に感じていたのは。


好きな人を好きだと言えない空間、思ってもいない言葉でも吐き出して擦り合わせ、一ミリも本当の気持ちを言葉に出せない場所。



私はよく、練習が終わったあと安息を求めて体育館の外で一人座り込んでは、一日が終わったことへの安堵と、明日も私は独りじゃないと言い聞かせる。



別にいじめられているわけでも、無視されてるわけでもない日常があって、何が不満なの?


間違ってなんかない、と言い聞かせ自分を騙す。


それでも、輪の中にいなきゃと思いながらこうして一人になると、どこかほっとしていた。



同時に、独りぼっちになりたくなくて、必死にしがみついてる自分の姿が酷く滑稽で自分自身が嫌いになった。


自分の弱さを見てみぬふりをすることが情けないとわかっていながら、それが正しいと自分を騙し続ければ、押し留めようとした涙は自然と溢れたおちた。



「……あ。また泣いてる」

「……え?」