【完】クールな君に告白します




髪を短く切った春、中学生になってからの日々はいつも神経を研ぎ澄ませ、誰の声にもひたすら耳を傾ける毎日だった。


……何を言えば、気分を悪くさせないか。

……何を言えば、みんなと話が合うのか。

……何を言えば、輪の中にいられるか。



少しもはみ出さないように私はいつも必死に思考を働かせて、厳選した言葉だけを口にしていた。


ーーーバスケ部に入部した理由も、仲良しグループのみんなと同じ空間にいなければと思ったからだった。


本当は運動なんて大嫌いだったしバスケなんて全く出来ないけど、それでもあの頃の私にとって、輪の中にいることは絶対だった。


仲良しグループの絶対的存在に当たる未来(みらい)ちゃんには、特に細心の注意を払った。


何でも卒なくこなして気が強く、誰の目から見ても抜群に可愛い未来ちゃんは周囲の憧れの的で、決して誰も逆らったりはしない。