ーーーなぜ、椎名くんを罵倒して責めているの。
ーーーなぜ、椎名くんが傷つけられているの。
………この人は、何を、言っているの?
次々に放たれる言葉の数々は椎名くんを攻撃した。
繋がれた手が心配になってしまう程冷たくて、まるで雪の夜に放り出された子供のように椎名くんは立ち尽くしている。
不安になってそっと握り返せば、汗ばんだ椎名くんの手から微かな震えが伝わってきた。
「なぜ黙っている!お前のせいだぞ………!」
「……っ、」
「お前のせいだ!お前みたいないい加減なヤツに未来を壊す権利があったのか……!?」
「っ、」
「お前のせいで、お前のせいで!あの日、お前さえいなければっ………」
「……もう、やめてくださいっ………!!」
ほぼ無意識に叫んでいたのは、私だった……。



