眩い光を放つイルミネーションの広場の周りは、恋人や家族連れでごった返していた。
「………すっげぇ人だな」
本当に、少しでも手が離れれば椎名くんを見失ってしまいそうだ。
こんな人混みの中でさえ容姿端麗な椎名くんは絵になるのか、すれ違う女の人が振り返っては頬を染めていて。
一体、本人はそんなことに気づいているのかな?
お互いに見慣れない私服姿で広場のそばを手を繋いで歩く私と椎名くんは、どんな風に見えるのかな……。
そんなことを気にして歩いていると………、
「………楓くん?」
不意に、誰かが椎名くんを呼ぶ声に、私達の足は必然的に止まることになる。



